クラシックギターにピックアップとストラップピンをつける

 クラシックギターにピックアップをつける

ヤフオクで購入した橋本ギターG220はオール合板でしっかり作られており、30年以上も前に作られているにもかかわらず変形もなく今後も十分使用できそうなので、野外ステージやライブハウス等で使用するためにピックアップをつけることにしました。

クラシックギターに後付けピックアップをつける事はあまりない

マイクを使わず、ライブやイベントで使用するためにピックアップを使う際には初めから取り付けられたエレアコ仕様のガットギター、いわゆるエレガットを購入するのが一般的です。エレガットはハウリング耐性を持たすように合板でしっかり作られていることが多く、そのため生音はどちらかというとボディが響かないように作られていて大したことがありません。橋本ギター、特に80年代の後期は合板でしっかり作られており、合板の技術が高かったようで生音としてもしっかりなってくれ、ピックアップ後付けでエレガット仕様にするにはピッタリかと思いました。

ピックアップを後付けするためには穴開けが必要

ピックアップを取付するには必要な時にコンタクトピックアップをギターの表板に粘着ゴムみたいなものでくっつけて音を拾う手があります。しかしここでは一時的に取り付ける方法はとらず、完全なエレアコ仕様にします。そのためにはギターのボディ下にシールドジャックを取り付けるための穴をあける必要があります。
穴あけのために準備した工具
百均に売っている交換可能なドリルの柄に12㎜の木工ドリルを取り付けて手回しで穴をあけていきます。今回は時短のために電動ドリルも準備しました。
養生テープを使います
養生テープをはってドリルで穴の塗装回りがはげないようにします。穴をあける箇所に印をつけます。
小さなドリルで下穴をあけます
小さなドリル→大きなドリルで少しずつ穴をあけます。まずは小さなドリルで。
12㎜ドリルで手動で
穴はエンドピンジャックが12mm共通なのでそのドリルで塗装回りを傷つけないよう慎重に手回しであけます。これでそのまま全部をあけてもいいのですが、途中で電動であけます。
電動ドリル
電動は早いですね。数十秒で開きました。ゴミ箱の上でやると木くずを散らかさずに済みます。
養生テープを取り外す
養生テープを外したところほかの塗装がはがれることもなくきれいに開きました。つぎにピックアップをとりつけます。今回は以前から持っていた貼り付けタイプのコンタクトピックアップを使用します。

コンタクトピックアップの取り付け

コントローラ
ネットで販売されていたギター内部に仕込むためのコントローラ。コンタクトピックアップの音質を変えるためのイコライザーとマグネットピックアップをつないでステレオで出力する機能も持った優れものです。先進的でしたがもう販売してないのが残念。
コンタクトピックアップ
同様にネットで購入したピックアップです。ピエゾの貼り付けコンタクトは出力を大きくするとクセが強くてコントロールが難しく、また外からのノイズを拾いやすいのですが、ピエゾ素子とギターの表板の振動の間にどのような材質を挟むかが大切なようです。これも間にスプルースなどを挟んで樹脂でコーティングされており素晴らしい出来ですがもう販売されてないのが残念。もちろんこれがなくてもネットでは貼り付けコンタクトは多数販売されていますのでいろいろと試してみると面白いかもしれません。これに少し厚手の強力な両面テープを使ってブリッジ下に取り付けます。
おすすめは日東のこれ 価格も安いです
取付前に外側から仮で貼り付けシールドをつないで音を出して出音のバランスを聞いてみます。おかしければ貼り付け場所を変えますが、大体はブリッジ下で十分かと思います。
エンドピンジャックを取り付けました
エンドピンジャックを取り付ける際に便利なのが使用済み弦で1弦とか細いものでジャックの穴に通し、ギターの内部から外部に引っ張り出すと簡単に通すことができます。
コントローラ取付
弦を緩めてコンタクトピックアップをブリッジ下に両面テープでとりつけ、コントローラはマジックテープでギターのサイドに取り付けました。このコントローラにコンタクトピックアップを取付、そしてエンドピンジャックにつなぎます。これで作業完了。30分ほどでできました。またこれにミニコンデンサマイクを仕込みデュアルピックアップにする予定です。とりあえず今回はここまで。

ストラップピンを取り付ける

エンドピンジャックを取付した後、今度はストラップピンを取り付けて立ちで演奏ができるようにしたいと思います。ストラップピンは楽器店で700円程度で売ってたものを購入しました。
ストラップピンとストラップロック(これは合いませんでした)も購入しました
まずはピンをどこにつけるかになりますが、私はネック横に取り付けることにしました。
磁石でピンが打てる場所を探します。
ギターの側板を内と外で二つの磁石で挟み、ピンが打てるネックブロックの場所を探します。上記写真の赤枠の部分にブロックがあることがわかりました。それ以外で打ってしまうと突き抜けてしまい、ピンが役に立たなくなります。
ミニドリルで下穴をあけます
板が割れないようミニドリルで下穴をあけてそれからストラップピンをドライバーでねじ込んでいきます。
ネックブロックにしっかりとピンがとりつけられました
この位置が自分にとっては最もギターが安定するストラップピンの位置ですね。後は使用の際はストラップロックで抜けないようにします。写真のものは実は取付場所に合いませんで💦ゴムタイプのものを後で購入することにします。
今回の作業はうまくいきました
肝心の音はまずまずでエレガットの癖のある音はなく大変ナチュラルで輪郭のある音が出て満足のいくものとなりました。とりあえずはここまでにしてミニコンデンサマイクを内部に取り付けてよりナイロン弦らしい音にしていきたいと思います。

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