アコギで使うPositive Grid Bias FX2 mobile:追記あり

 アコギにiPadをエフェクター代わりに使うで取り上げた話の続きです。試しにライブで使ってみたBias FX mobileが意外と良かったのでFX2 mobileにアップグレードしてみました。アップグレード前はXtoneに無料でついてきたものでしたので今回は課金して使う事になります。

課金する事でエフェクトがUNLOCKされます

スタンダード、プロフェッショナル、エリートの3つのセットにアディショナルのセット、そして個別にエフェクトを購入するという方法があります。一つのエフェクトがだいたい370円ですね。デスクトップのBias FX2よりもmobileの方が同じ機能で安いんですよね。各エフェクトを足元のペダルでコントロールするためにはmidi機能を使える状態にしなければならないので少なくともスタンダードは購入し、そして必要なものを買い足すのがいいかなと思います。私はプロフェッショナルとアコースティックパック、そして単品でいくつか購入しました。

アコギでBias FXを使うためにはまず、アコギのピックアップの信号がプリアンプで増幅されていることが必要です。普通の市販されているメーカー品のエレアコでしたらすでにプリアンプはついていますので大丈夫かと思いますが、パッシブタイプの後付けピックアップの場合は、きちんとプリアンプで信号が増幅されている必要があると思います。

オーディオインターフェイス(黒)とプリアンプ(緑)

私の場合はTidemark ImpressConcをプリアンプに使用、オーディオインターフェイスはXsonic Xtoneを使います。プリアンプが良い物であればあるほど良い結果になると思います。そしてBias FXでエフェクトを設定する私が考えるイメージは

Bias FX mobileを使う時のイメージ


上記の図を作ってみました。エフェクト使い放題、というのがこのBias FXの肝なんですよね。そのエフェクト類を紹介してみたいと思います。

アコースティック用のアンプとキャビネット

Bias FXはエレキと同じようにエレアコもアンプとキャビネットで音出しをする事を前提としているのか、これらは常設で取り外しができません。アコースティック用のアンプ、キャビネットもいくつか準備されているのですが、音はどれもドンシャリでこれは違うよねとしか言えませんでしたのでオフ状態にしてしまいます。アンプの真空管を変えたりキャビネットの前に設置されたマイクもダイナミック、コンデンサ、配置の変更が出来たり、スピーカの種類を変更したりと(別途ソフト必要)、かなりオタクな設定が可能なソフトなんですけどね。追記:実はアンプとキャビネットを使わないと音がペラペラにしかならないことが分かりました。上記二つは必要です。デフォルトでマイクがSM57になっていますので、これをC414に替えてあげると全然変わります。二本使って近めと遠目に設置するとアコギのボディ鳴りも加わりいい感じになりました。

さて、一番肝心なリバーブはあまりBias FXは種類がなく少ないようですが、標準でBoss RV-3のモデリングがついてきます

Bossですね

これでも標準なので十分使えますが、他にアコースティックギター用のセットがあり、アコギ用としてのリバーブもあります。

これもBoss

見た目的にBossのAD-3っぽい感じですね。簡単に使えるますね。でもそれで物足りないならば、

DigiTechだ~

DigiTechの Supernatural Ambient Verbのモデリングがあります。Lexicon アルゴリズムを使ったリバーブでSimmerもついています。私はこれをメインに使いますね。単体で購入しました。またラックタイプのリバーブがあります。

ラックタイプのリバーブ

これはまさにラックタイプのナチュラルなリバーブがかかります。これもガッツリかかりますね。これもいいですね。

今回大変興味深かったのがアコースティックパックに含まれていたモデリングです。

フィッシュマン?

見た目はFishmanのLoudBoxに似ているのですが、LoudBoxにはモデリング機能は搭載されておらず、それらしく作られたPositive Gridのオリジナルかと思いますが、これが実に優秀。ギターのボディ内部の残響音を付加するエフェクトになるのですが、ドレッドノート、オーケストラ、コンサート、等それぞれ選ぶと、それらしく残響音が付加されて音のバランスもそれらしくイコライザー調整されるようになります。Zoomのおもちゃとは違い、結構リアルな音になりますね。確かにアコギのピックアップで拾った音というのは必ずしも正確にギターのボディ状況を伝える音とは言えず、単なる情報の場合が多いのですが、このエフェクトを使うとそれがギターの性格をきちんと情報を整理して位置付けてくれる、言い換えると落ち着く所に落ち着くという事が分かります。エレアコの音をリアルにしてくれます。これは使えます。ただしパーカッシブな奏法の場合、残響音が邪魔しますので使わない方がいいです。追記:結局キャビネットのマイクをC414に変えるとこれは必要がなくなりました。

アコースティックギター用のイコライザー
10バンドグラフィックイコライザー

イコライザーはアコースティックギター用のセットについているイコライザーがありますが、ミドルをハイとローの二種類かえられるパライコがあります。よく考えられていると思います。また10バンドのグライコも分かりやすくて使いやすいですね。Peavey 10-band Stereo Graphic EQのモデリングだそうで、パーカッシブな奏法には役立つと思います。よく効きます(笑)

アコースティックギターに歪?

あまりアコギに歪んだ音を入れるという発想は少ないのですが、アコースティックパックにアコースティックプリアンプというのが付いてきました。アコギの音を歪ませようとしてオーバードライブのペダルと入れるとその後にアンプを入れられないので出音が増幅されず使える音になりませんが、このプリアンプの前にオーバードライブのエフェクターを入れて歪ませるとちょうどよい感じになります。よくこんな発想のものを作ったものです。

ボスが人気ですね。ブルースドライバー?

他、チューブスクリーマー、ビックマフなどの定番が入っていました。ゲインを絞ってブースター的に使ってアンプのゲインを上げてやるとちゃんといい感じに歪みました。

Universal Audio 176?

ラックタイプのコンプレッサもあちこちに贅沢に入れられます(笑)これで下手な演奏も上手く聞かせることができるように?なるかもしれません。パーカッシブな奏法の際に暴れ過ぎないように制御します。

ボリュームペダル

ボリュームペダルも使えます。エクスプレッションペダルを接続した際に使えます。ワウペダルもあり、配置できます。

エレハモ?

飛び道具的なものもあります。オクターバ―としてもつかえるし、オルガンみたいな音も出せます。一度使ってみたいですね。

Live Viewのモード

作ったプリセットはLive Viewにして呼び出して切り替えることが出来ます。各プリセットの呼出し、各エフェクターのオンオフ、エクスプレッションペダルの制御、さらにはチューナーやルーパーの呼出しなどmidiでコントロールが可能になります。midiコントローラーのスイッチが多ければ多いほどこの画面に直接さわらずとも足元だけで制御が可能になる、という事になります。私が紹介したのはこのアプリのほんの一部で、元々エレキ弾きさんようのアプリなのです。このアプリが1万円もせずにエフェクト使い放題になるというのですからビックリな話ですよね。一応私の貧弱なiPad Air2でCPU使用率が平均20パーセント前後、なんとか使えるという感じでした。

サンプル音源は?・・・・疲れましたのでこの辺で(笑)

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