アコギで使うワイヤレス Xvive U2

最近ではワイヤレスでギターを弾くシーンと言うのが多くなってきました。主にバンドでエレキを弾く時にシールドの長さに動きが縛られずに済むので演奏の際に自由に動けて色んな演奏の見せ場ができるようになりました。ライブというのは音だけでなく魅せてなんぼというのでしょう。色々と演奏しながら動ければどれだけ面白いことができるかと思います。 

ワイヤレスを使った人の感想ではほとんどが使って良かったというポジティブな意見が多く、私も以前からワイヤレスでギターを弾いてみたいという思いがありましたが、中々行動に移す事ができずにいました。特にソロギターの場合ですとピックアップを二種類は使いますのでやろうとすればワイヤレスのセットが2つ必要になってしまうわけで費用が二倍になってしまうのです。また混線してノイズや音切れの問題も予想され簡単に試す事ができないものです。

今回iPad Proを使って内部でラインの音を二つに分けて音を作るができるようになったことにより、二種類の音をワイヤレスで送る必要がなくなり、ワイヤレスの機材が一セットで済むようになりましたので今回ワイヤレス使用に踏み切りました。

今回使用する事にしたのは低価格で有りながら評価も悪くないXviveU2です。

Xviveの写真
左が送信機で右が受信機です
ワイヤレスは送信機と受信機のペアで動作するようになっています。写真ではどちらも同じように見えますが、Transmitter(送信機)とReceiver(受信機)と表示されています。英語がわからなければどっちがどっちかわからなくなりそうですね。写真では電源がオンになっていて青のLEDが点灯していますので既に接続が完了している事を意味します。

左側の上のポッチを2回連続して押すと赤のLEDが点滅して今何チャンネルになっているかを知らせてくれます。一回点滅したら一チャンネル、二回点滅したらニチャンネルといった具合に四チャンネルまで有ります。二つのチャンネルが合うとLEDが青に点灯します。

接続は一般の家電に使われている2.4GHzのWIFIなので他の電波と混線する接続が不安定になるらしく、それを避けるために四チャンネルの切り替えがあるようです。実際に使用してみるとiPadと相性が悪いのか音飛びが発生しましたのでチャンネルを切り替えることによって避ける事ができました。

機材の接続
左がオーディオインターフェース(黒)右がプリアンプ(緑)
機材の接続はアコギのピックアップがパッシブタイプなため、プリアンプ(Tidemark ImpressConnc 緑)をギターのお尻から短いシールドでIN側に接続しギターストラップにつけ、プリアンプのOUTに送信機をつけます。そして受信機は私の場合、iPadを動作させるオーディオインターフェース(黒)であるXtoneのIN側に繋ぎます。これでアコギを抱えて自由に動けるようになります。

一般には最初からエレアコとしてプリアンプが内蔵されているタイプが多いのでギターのお尻に直接刺すだけとなります。ただしエレアコによってはプリアンプのノイズを拾ってノイズが出るという記事もたまに見かけますので、その際は直接刺さずに延長シールドなどで少し距離を空ける(といったセットも販売されています)などの対策が必要になりますので事前に確認が必要かと思います。私の場合、TidemarkさんはXviveはOKと聞いていましたので問題ありませんでした。

音質や音切れなどはそれぞれ機材によって変わるかと思いますが、iPad使用の場合、サンプルレートやバッファをうまく調節しないと音ズレが出ます。まあデフォルトの状態で普通は問題ないはずです。あと音切れはiPadとの相性があるかと思いますので場合によってはチャンネル切り替えが必要な場合もあるかもしれません。が、基本的に使用に不具合は無く、一般に言われている通り音質も十分であると感じます。

アコギの場合はノイズが減るというメリットがあります。ピックアップによってはどうしても「ブーン」といったハムノイズがのる場合があります。シールドに触れるとノイズが減り手を離すと再びノイズが現れるといったよく見られる現象です。それはギターのボディ内部に取り付けてあるコンタクトピエゾがノイズを拾ってしまうように思われます。出音の周波数をパソコンで拾って周波数分析のソフトで見てみると60Hzにノイズが発生していることがわかりました。それは西日本の家庭用の電源の周波数である事がわかります。コンセントからアンプやエフェクターなどにノイズが入ってきてコンタクトピックアップで拾われているのではないかということがわかります。そのためワイヤレスを使用することによりコンタクトピックアップまでにノイズが上がってくる事が出来無くなりますので「ブーン」の音が出なくなるということが予想されます。

実際に使用した所ノイズは全くなく大変快適に使用できました。このメリットは大きいように思います。またワイヤレスなので事前にモニターの音だけでなく、外のスピーカーからどんな音が出ているのか外に出て音を確認する事ができるのでこのメリットも大きいと思います。歌い手さんならどうしてもマイクの場所に縛られてしまいますが、インストギターの場合、マイクに縛られないので動き回る事が可能です。色んな事ができるなと想像してしまいますが、実際にはそんなに広い演奏場所はないわけですが(笑)

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