アコギ用にリバーブ対決

リバーブ機比較三つ揃い

エレアコ化したアコースティックギターの音はそのままだとアコギ特有の残響音がないため、リバーブというエフェクターを使って残響音を人工的にかける必要があります。それはマイク取りした場合もそうです。リバーブをかけるとよりアコギ本来の音に近くなるので聞きやすくなるのですが、リバーブをかけすぎると今度は派手さはあるのですが、元のギターの音が変わってしまったり、自然さを失って人工的になってしまったりします。これを「デジタル臭」がすると言ったりします。

過去に色々とリバーブのエフェクターを試してみましたが、久しぶりにレキシコンLXP-1を引っ張り出して、後今手元に残っている三つの音を比較してみました。

ZOOM Multistomp MS-50G

Zoomのマルチストンプです。これと同じリバーブがA3に使われていますが、ここではHD Reverbを使いました。中々いい感じかと思いますが、音はデジタル臭がしますね。でもこれでも十分使えます。ZOOM A3に入っているリバーブと同じものだと思います。A3使っている方は多いのでこれでもまあまあいけるのでは。MS-50GにはそれならではのGateリバーブが入っていてリバーブの残響音が急速に収束されてこれが叩き系の曲にぴったりなんですよね。結構使えます。

Lexicon LXP-1 USA

3~40年前の機種?未だに多くのフィンガーピッカーが求めてやまないレキシコンLXP-1 USA製です。レキシコンのリバーブは初めてLXP-5を使ったときにその音のすばらしさに感動したのを覚えています。とにかく使って気持ちいい。私は香港製、中国製、基盤も3種類と集めてみましたが、やはりUSAが抜けが良くていいですね。久々に出してみましたが、多くの方が使用するPLATE Bで。最近のリバーブ機に比べてアンビエントさが足りない?音にざらつきがあります。ちょっと最近の機種に比べレトロな感じがしますね。広い場所だと厳しいかもしれません。薄めに使ってナチュラルさを出すのがいいのかも。かけすぎると途端にデジタル臭くなります。でもナチュラルさはピカ一でした。

Eventide Space

現在私がメインで使用しているEventideのSpaceです。情報量が多く濃厚なリバーブがかかりそれでいて元の音を変化させないもので、それだけ複雑なアルゴリズムとそれを処理する強力なDSPが使われているという事でしょうか。コンパクトリバーブではStrymon(ストライモン)やEmpress、Source Audioと同様に最上位にあたると思います。ストライモンも使っていたのですが、若干ストライモンは「青空」調の色付けが強いので、こちらに変えました。ただあまりにもこの機材は自由性が高いため使える状態にするのに時間がかかります。私はネットにあった情報でプリセットを作りました。プリセットを作って曲によって呼び出せるというのは便利で、これがないと他のリバーブが使えないという感じです。機体が大きすぎるのが難点でちょっと別のものを考え中です。

最後に比較した音源の動画を。動画ではギターピックアップからプリアンプを通って各リバーブでステレオで出し、オーディオインターフェイスに入力してモニタースピーカーからステレオで出た音をステレオ録音しています。適当に弾いていますので演奏はどうか目をつむってください。


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