アコースティックギター自作記録 #07(ネックのボルト調整と塗装)

ネックにボルトを取り付ける際、ボルト受けのナットを固定していなかったため、正しいネック角が出ず、ネックを2回ほど外す羽目になりました。しかし、ナットを固定することで、ようやく問題が解決できそうです。

ボルト締めの際には、参考書には載っていない工夫として、木部への埋まりを緩和するワッシャーと、ボルトの緩みを防ぐスプリングワッシャーを挟んで締めました。その結果、ネックはしっかり固定され、弦を張って確認することも可能に。やはりボルトオンネックは便利ですね。これでギターとして正常に動作することが確認できたのは、非常に励みになります。

ナットを固定

ちなみに、この件について出版社に問い合わせたところ、大変丁寧な回答をいただきました。

  • ボルトを使わない通常の方法では、工作精度に問題がある

  • 今回のようにダブテイル接続にボルト一本を使う方法は、プロのルシアーでも実際に使用されており、ボルト1本でも問題ないことは実績が証明している

  • 埋め込みナットは、接着剤で固定せずとも製作可能であり、後の修正時に固定されていると作業が難しくなるため、本文ではあえて言及しなかった。ただし木材の状態によっては固定が必要になる場合もあり、その点について記載できなかったのは紙面の制約によるものであり、お詫びする

確かに、ナットを固定した後に組んだ際にネックがずれていたら目も当てられません(汗)。また、ネック角を再度修正する場合、固定されたナットが作業の妨げになることもあります。(写真の接着剤の跡は何と突っ込みたくなるが)


現在はネックを接合して作業する段階ですが、その前にネックとボディが分離しているうちに塗装を仕上げておくことにしました。

トップとバック板には音響への影響を考えてシェラックのみをタンポ塗りし、サイドとネックにはまずサンディングシーラーで表面を滑らかにした後、シェラックで塗装しました。中国の通販サイトからオレンジ、ガーネット、ブロンズ、透明のシェラックを安く入手。塗料はシェラック6gに対してアルコール50ccで作ります。

塗装回数は大体40回程度でほとんど変化がなくなり、乾くのが遅くなるため、凸凹を修正しながら作業を進めるのが難しくなります。200回塗ろうとすると、2か月はかかりそうです。私の手持ちの全面シェラック塗装のギターは鏡面仕上げですが、作業時間を思うと、今まで手荒に扱っていたことを少し後悔します。


キットに付属していたチューナーはロトマチック式で悪くはないのですが、ワッシャーが汎用で目立ちギターの見た目を安物っぽくしてしまうため、交換することにしました。

この目立つワッシャーはいただけない

塗装後は、チューナー取り付け、フレット調整、ナット・サドル調整、ピックガード取り付けで完成予定です。あとはサドルの位置がオクターブチューニングに対応できるかがポイントになりそうです。

アリアのオープンバックペグは見た目がいいですね
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