ネットで再びジャパンビンテージを買ってみた

 ジャンク品を購入、修理、そして思う事

前回、ヤフオクで「激鳴り」のギターを買って後悔しましたが、その後気になるギターを見つけてジャンク品で購入することにしました。

最近のヤフオクは質が酷いような気がします

前回購入した際は落札して結局一週間してようやく届くような状態でしたが(商品説明と違いものを送るなどどこを検品したのか不明)、昔は割と落札した次の日には発送しているのが普通だったように思います。最近は落札して発送が3日後とかザラにあったりしますがクレームが多くて発送前に検品に時間をかけているのでしょうか。今回も落札して届くまで一週間はかかりました。

商品の説明文には「問題なく使えますのでご安心ください」との表示がありますが、すでに商品はジャンク品としか呼べないほどの大きなダメージが写真に写し出されています。どこが問題なく?と突っ込みたくなりますが、そのダメージのせいか落札価格もジャンク品価格で購入できました。

落札して失敗、送料5,000円?

よく説明文を読んでなかったんですね。というかよ~く読んでいかないとわからないようになっているのでした。支払いの段階で送料がそれだけかかるということが判明しました。この出品者の評価を見てみると多くの大変良いにまぎれて大変悪いの評価が入っていますが、そのコメントは「絶対にこの出品者から買ってはいけない」「連絡が一切ない」などの辛辣なコメントばかりです。そしてこの度の送料5,000円。どこからか拾ってきたような多くのジャンルのジャンク品を出品しているようですね。落札してから二日間は出品者の情報が公開されず、支払いもできない状態で、なおさら不安が出てきました。昔はそんなことは一切なかったんですけどね~なんか酷い出品者が増えているように思います。

これが送料5,000だ!
一週間かかってようやく届きました。まあ5,000円もかけた割には最低限の梱包でしたね。段ボール箱に入ってくるのかと思いましたが・・・

ギターの状態を見る

商品説明の中にあった通りのジャンク状態でした。これについては写真も多く載せてあったのでその通りです・・・が中々ひどいですね。

トップ板が完全に割れています。

サイドも割れて大穴が開いていますね・・・
落とした上に頭に来て靴で蹴飛ばした?これだけ破損してしまえばもうこのギターに触れる気がしませんが・・・写真を見ながら肝心のネックが問題なさそうだったので低予算でどれだけ直せるか考えて今回購入することにしました。イメージとしては割れた部分を出来るだけ戻し、エポキシ樹脂で穴埋めしてアクリル絵の具で色を塗ってニスを塗ればなんとかなるだろうという予想です。

低予算のDIYギター修理

家にあったタイトボンドという木工接着剤を除いてほとんどをホームセンターと百円ショップで揃えました。エポキシパテは木材用のものが乾いた後に色を付けやすいので便利です。
これでかけた部分を穴埋めをしてヤスリをかけて平らにし、百均で購入したアクリル絵の具と筆で色を付けます。
割れた部分はタイトボンドを流し込みます

サイドも穴もエポキシパテを使いました

パテに色を塗ったところです
ラッカーニスはホームセンターにアサヒペンのものが売っていますが、中身を見るとニトロセルロースと表記されていてこれが使えることがわかりました。
ニトロセルロース、アルキドが入っていました
これを百均で買った筆で塗り付けると見た目にもいい感じになってきましたこれはいけそう・・・と思いましたがここから塗って平らにして、塗ってときれいに仕上げるには時間がかかりすぎるということが判明しました。当面はある程度まで仕上げてコンパウンドをかけ季節が良くなって暇な時にきれいにするつもりです。この仕上げがプロとの大きな差になるんですね。

今は存在してないマルハギター

マルハギターは久留米に工場があったそうですが今なお根強いファンがいるそうで、私もクラシックギターを3本も去年は買ってしまいました。今回はアコギでどんな音がするのだろうと興味がわきジャンク品を直す運びとなりました。
橋本ギター
トップ単板、サイドバック合板、3ピースバック、マホガニーネック、エボニー指板・ブリッジのスペックでおそらく70年代中期のものかと思います。ネックはほんの少し順ぞりでしたのでトラスロッドを回してまっすぐになり12F上が6弦2.2mmといい状態です。ペグもゴトー製のロトマチックでいいものを使っていました。
穴ぼこは修理できました
パテを埋めて平らにして色を塗ってラッカーニスを塗ってみるとぱっと見では良い感じになってきました。少しずつ時間をかけて完成させてみようかと思います。軽いタッチで良く鳴ります。

簡単に動画をアップしてみました。マルハギターの特徴として高音がきれいに鳴るという、その特徴がこのギターにも出ているように思いました。

他のギターとのサウンド比較

手持ちのギターのサウンドと比較してみました。2mほど距離を置き、1mほど離したコンデンサマイクでステレオ状態を作ってアルペジオとストロークで一発録りで録音しました。
使われているギターは
Griffithギター(総単板)
橋本ギター(トップ単板)
マーチンOOO-28EC(総単板)
の順番で弾いています。
こうやって比較してみると総単板とトップ単板の特徴がよく出ているかと思います。橋本ギターは高音の倍音がよく出ておりストロークで弾くと良い感じですね。それにしてもマーチンは別格です。音のクリアさ、分離の良さ、倍音すべてにおいて上回っているようです。ボディサイズも小さいのに低音が少し小さいのを除き出音も全く負けていません。ジャパンビンテージ、こうしてジャンクギターから直してみる分については大変コストパフォーマンスが良いと思います。しかし、良いギターは値段が高ければ高いほど良い音がするので最初から良い音を求めるのではあればジャパンビンテージに走る必要はない、と思いました。

ただ、ベットの脇に置いて弾きたいときに手軽に良い音で弾くのであればギターの情緒もあってこれは面白いと思いますし、ハマるんだろうなと思いました。


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