アコースティックギター用 ピックアップ タイプ別音の聴き比べ

文章だけでなく実際の音を 

ここでは今までのピックアップのまとめとして

コンデンサマイク
マグネット
コンタクトピエゾ
内蔵マイクそれぞれのミックス

これらの音を録音し比較していきます。プリアンプはTidemark ImpressConc.、オーディオインターフェースはRME Babyface Pro、シールドはMogami2549です。音源はヘッドフォンよりもスピーカで聞くのをお勧めします。ギターの弦はフェニックス弦で取付けて4週間がたったものです。

Sunrise S2

コンデンサマイクによる録音

まずはコンデンサマイク(AKG415B)によるギターの生音の録音です。簡単なコード進行に指でアルペジオ・ピックでストローク・指でスラム奏法で演奏してみました。爪は手入れしていないため巻き弦と爪がこすれる音もしっかり出ていますが、ピックアップによってはこれが目立ってしまったり、目立たなかったりします。この音源を基準にピックアップの音を評価してみたいと思います。

マグネットピックアップによる録音

マグネットはSunrise S2を使用しました。最近は一つ5万円くらいに値上がりしてしまった高級ピックアップです。さすがに太い音が出ます。しかし高域の音の倍音が少なくディーテルに欠けアコギらしさが少し劣る感じですね。

コンタクトピックアップによる録音

コンタクトピックアップはアンフィニカスタムワークスのコンタクトピエゾを使用。ハイ上がりでピエゾ臭さがでるミドルは抑えてある作りです。高域の倍音が多すぎなのかしゃかしゃかしすぎてきつい音でこれでは単体では使用しにくいですね。

マグネットとコンタクトのミックスによる録音

上記の二つをミックスしてみたもので最終的な評価になりますが、マグネットのアコギらしさがない部分をうまくコンタクトピックアップのしゃかしゃか音が補助している感じでよりアコギらしさを表現しているかと思います。ただし、ギターのボディがしっかりしているせいか、ボディヒットの音はピエゾでは拾いにくくスラム奏法としては十分ではありません。

内蔵マイクによる録音

この度あらたに補助パーツとして自作したエレクトレットコンデンサマイクの音です。若干コンタクトの音が入っていますが、ほとんどマイクの音だと思います。マイクらしさが出ていると思いますが、音がぼやけて輪郭がない感じを受けます。

マグネット・コンタクト・内蔵マイクによる録音

全部合わせた最終形態です。お互いの足りない部分がうまくカバーされ、リアルに近づいていると思います。これで十分に思います。

まとめ

実際の音を聞いてみた感じでは内蔵マイクによる補助パーツをつけた方が低域にリアルさが増し、音圧も上がって存在感が感じられ、内蔵マイク無しはあり得ないと思います。出すぎな低域はカットしなければなりませんが、演奏場所によってはEQ調整または内蔵マイク出力の調整をする必要があると思います。

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