Xsonic XtoneでMIDIコントロール

Bias FX2 mobileに必要なもの 

Bias FX2 mobileをマルチエフェクターであるかのように足元で使用するためにはオーディオインターフェースとMIDIコントローラが必要です。別々に購入することもできますが、オーディオインターフェースとMIDIコントローラが一つになった機材もあります。最近知られているものとしてはTone Shifter MegaとXsonicがあります。

予算さえ許せばTone Shifter Megaがよさそうですが、大きさを考えてXsonicのXtoneを使っています。これにBias FX2 mobileが入ったiPadをUSBケーブルでつなぎます。そしてエフェクターの一部としてこのXtoneの入力と出力にプラグを刺して使うわけですが、それだけでなくMIDIコントローラとしてBias FXの内部のスイッチをこのコントローラで操作できるようになっており、これが大変便利です。MIDIコントローラで指でiPadを操作せずとも足元でBias FX操作することが出来る様になります。

MIDIコントローラとは?

当初はMIDIコントローラって一体何?と理解するのに時間がかかりましたが、触ってみればすぐに分かりました。今回はXtoneの説明になりますが、恐らく他の機材も同じように考えればよいと思います。まず、コントローラの各スイッチに番号があるということを理解します。このXtoneには3つのフットスイッチがついており、それぞれを長押しすると中央のLEDが緑・青・赤に切り替わり、その色とスイッチを組み合わせます。

中央のLEDが切り替わります
取扱説明書では緑のA・B・C、青のA・B・C、赤のA・B・Cと組み合わせ、それぞれに番号が付いていると説明されています。例えば緑色のAスイッチは10、緑色のBスイッチは20といった具合にです。これをCC(コントロールチェンジ)番号と言うらしく、このXtoneでは9つのCC番号を持っているということがわかります。あるフットスイッチを押すとそのCC番号がiPadのBias FXに送られてそれを受けたBias FXがそれに該当する番号のスイッチを操作する、という仕組みのようです。例えば緑のAスイッチを踏むとCC10がBias FXに送られてそれに該当する操作を指で操作するところをBias FXが代わりに行うという具合にです。

MIDIの設定方法

グローバルセッティング

Bias FXでは各操作にたいしてCC番号を割り当てることが出来る様になっており、設定の項目や各ペダルを指で長押しするとMIDI割り当て画面に変わってCC番号を割り当てることが出来るようになっています。

Bias FXの画面
上の画面ではBias FXの設定からMIDI設定をする画面の一部で、グローバルコントロール割り当ての設定画面です。プリセット群の中で順送り(Next Preset)にしたり逆送り(Previous Preset)にしたりする操作を割り当てようとしている所ですが、「LEARN」ボタンを押して信号待ちの状態のときにXtoneの任意のフットスイッチを押してあげると信号が送られてリンクすることができます。上の画面ではプリセット順送りの操作はLED緑のBスイッチ(CC20)、逆送りはLED緑のAスイッチ(CC10)という割り当てをしたところで「DONE」ボタンで完了させます。グローバルセッティングはBias FXがどのような画面表示の時にも操作できるセッティングになります。他にもチューナーモードにしたり、Tapテンポにしたりと色々と割り当てが出来ます。

プリセットセッティング

次に、あるプリセットを表示させたときにその中のエフェクトを指を使わず足元でオンオフさせたり、スイッチを操作したい時にはそのプリセット画面でMIDI設定をすることが出来ます。

プリセットのエフェクト切替
上記画面はあるプリセットを表示させた状態で一つのエフェクトを指で長押しさせて表示させたMIDI割り当て画面です。「PowerToggle」がエフェクトのオンオフ設定が出来る箇所ですので「LEARN」ボタンを押して任意のフットスイッチを押して割り当てます。この場合はLED青のAスイッチ(CC22)を押して割り当てた画面です。これでこのプリセットを使用している際に青のAを踏むとこのエフェクトがオンオフできるようになります。

エクスプレッションペダルのセッティング

エクスプレッションペダルを別に購入して外部接続する事も出来ます。そのペダルを有効にするときもMIDIコントロールを使用します。
エクスプレッションペダルを接続
エクスプレッションペダルのMIDI割り当て
この場合はペダルのMIDI番号が割り当てられるエフェクトにしか使えません。上記画面はワーミーペダルを操作するための設定画面で、ワーミーのエフェクトを指で長押しして表示された所で、その中に「Pedal」という文字を見ることが出来ますが「LEARN」ボタンを押してペダルを動かしてあげると、割り当てが完了します。これでワーミーが実機のごとくエクスプレッションペダルで操作できるようになります。もちろんボリュームペダル、ワウワウペダル等も同様に行うことが出来ます。人によってはペダルが二ついる場合もあるかと思いますが、その際はどうしてもこれよりも上位機種が必要になりますよね。

注意点

一つのスイッチに二つ以上の機能を割り当ててはいけない

例えばグローバルセッティングでプリセットの順送り用に緑のBボタンを割り当てているのにプリセット内のエフェクト切替用に同じく緑のBスイッチを割り当ててしまうと、緑のBスイッチに二つの機能が割り当てられてしまい、動作の不具合の原因になります。一つのスイッチには一つの機能しか割り当てられません。

複数のエフェクトのオンオフに同じCC番号を割り当てることが出来る

あるプリセットの内部で複数のエフェクトのオンオフに同じCC番号を割り当てることが出来ます。例えば青のAスイッチにディレイ、リバーブを同時にオンオフすることが出来ますし、ディレイはオンだけどリバーブはオフにするという事も出来ます。プリセットの保存の際に一つはオン状態、他はオフ状態という具合にしておけば、一踏みでオンとオフを交互に切り替えることが出来ます。これが大変便利なのです。

一つのエフェクトのオンオフには一つのCC番号しか割り当てられない

エフェクトの使い方によっては曲の中での切替ではオンオフの組み合わせを変えたいときもあるかもしれません。しかし、一つのエフェクトのオンオフには一つのCC番号しか割り当てが出来ないので同じエフェクトを別に用意する必要が出てきて一つをオフ、もう一つを別のスイッチでオンという具合に二踏みする必要が出てしまいますが、これは実機も同じこと。簡単に同じ機材が準備出来るというのがこのBias FXの長所ですよね。

プリセット内でのCC番号割り当ては必ず上書き保存する

プリセット内での各エフェクトのCC割り当てを行った後は必ず「Overwrite」(上書き)をしないと次回にそのプリセットを呼び出した時にはCC情報は消えてしまいます。これを忘れないようにしましょう。

実際に使ってみた

ここまできて何の音もないの?という方の為に(笑)、オリジナル曲「First Star」の一部をつかって演奏してみました。下のiPadの画面でXtoneを踏むとエフェクトがオンになる様子をご覧いただければと思います。
エフェクトを重ねていきますのでマグネットの音量が上がりすぎるのを防ぐため、リミッターを予め最後に掛けています。(iPad上の画面下の横長シルバーのもの)
ソロギターにオクターバ―は割とありだなと思います。特にここではエレハモのPOG2をシミュレートしたエフェクトが使い勝手がいいですね。実機を使っても面白いものができそうですが・・・やっぱお値段も高いし、場所をとってしまうんですよね、実機は。

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