L字ステレオプラグでパッチケーブルを作る

アコギの音を電気信号に変えるためのピックアップという装置、色々な種類がありますが、それぞれの特徴を生かすために二種類、三種類と組み合わせたエレアコも多くなっています。多くのエレアコが内部にプリアンプやイコライザを内蔵し、手元で音が作れるようになっていますが、後付けの場合は外部のプリアンプやイコライザに二種類の信号を送るシステムも作ったりします。

ノイトリック、トモカ、スイッチクラフト、HKM
その際ステレオシールドを使い、LRにそれぞれ二種類の信号をのせて途中でミックスしないで独立して送るようなシステムになります。それぞれの信号をイコライジングしたりエフェクトをかけたりして最後にミックスしてPAに送ります。その過程に必要になってくるのがステレオシールドで、ステレオプラグも取り回しや接続の仕方でL型のものを使ったりする場合があります。

あまりこの手のプラグはありませんが、上記の写真のプラグを使ってステレオのパッチケーブルを作成し音を比較してみましたが、短いケーブルにも関わらず音の傾向がはっきり分かるように変わりました。

ノイトリックは情報量が多く、作りもしっかりしておりギターに直接つなぐような使用頻度の高い場合には大変良いですが、サイズが大き目でパッチケーブルとして使うには少し大きすぎる印象。

トモカとスイッチクラフトはサイズはノイトリックに比べて少し小さくなりますが、音質が若干ハイ落ちしたりドンシャリになったり音が変わるのを感じます。スイッチクラフトはプラグの作りもよく、エレキではよく使用されていますが、音が変わるのでこれはアコースティックギターにはあまり向いていないように感じます。

音質を変えないL字のステレオプラグを探していましたが、日の出光機製作所(HKM)l111 trsというものがあり、サイズが大変小さくパッチケーブルとして良さそうです。

工作精度が高いです。見て満足しますね(笑)

ハンダ付けが難しいのでハンダアーム?でルーペを使用しました。
ちなみにケーブルはmogami2534をよく使いますが、このHKMは小さすぎて入りませんので2534の小型版のmogami2893がサイズ的には丁度よく、音のバランスも一番いい感じに思いました。でも残念ながらあまり重要がなさそうで、生産終了になるのかもしれませんね。売っている内にゲットするべきかと思います。

追記 2021.3.19
やはり生産終了になりました。日の出光機製作所は廃業となり、オヤイデが引き継いで生産しています。よく似た形でオヤイデから発売されているものがあります。
上記の記事、まるでこの私の記事を参考にして書かれているようですね~ 工作過程も詳細にかかれてあります。これはおすすめですよ!

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