ステレオケーブルが必要な理由

アコースティックギターの音を電気信号に変えてPAに送るための「ピックアップ」という装置にはマグネット、アンダーサドルピエゾ、貼付けピエゾ、コンデンサマイクなど様々なタイプがあり、一長一短で特徴があり、最近ではそれぞれの短所を補う目的で複数のピックアップを組み合わせたタイプのものが販売されています。

「ピックアップ」には先に取り付けられて「エレアコ」として販売されているものや、別にピックアップを購入して後でギターの内部に取り付ける「後付け」のものとあります。

エレアコを最初に買ってしまうのが一番費用としては安くつきますが、物足りなくなった時に結局全部買いなおすような事になるかもしれませんのでソロギターだけをやりたいという方にはいいギターそして後付けの方が、納得できる音に近づくのでお勧めします。

後付けする場合、プリアンプ内臓でギター内部で複数のピックアップをミックスして送る方法と、二種類の電気信号をミックスすることなく、ステレオケーブル(より専門的にはTRSケーブル、またはバランスケーブルという)を使って、別々に外部プリアンプまで送る方法とがあります。

例えば、ステレオケーブルに使われるステレオプラグの差し込み部分にはそれぞれ役割があって、写真で示すようにT(プラグの先っちょ)にコンタクトピックアップの信号、R(先っちょの下の輪っかの部分)にマグネットピックアップの信号を流して、外部プリアンプでそれぞれを受けてもらうようにします。
それぞれの音量や音質を調整してミックスしてモノラルにして最後はPAに送ります。(リバーブでステレオ信号にしてLR別々にして送ることもあります)

外部プリアンプまでそのままステレオプラグで受けて内部で信号を別々にして調整してモノラルでアウトプットする専用プリアンプが販売されていますが、一般にはLRBaggsのMixproが知られていますが、種類は少なく、他にアンフィニカスタムワークスやタイドマークのこの分野に特化した商品が販売されていますが、音が良い分、若干高価なものになってきます。

他に2系統の信号を別々に受けれるようにした市販されたBOSS AD-10やAERDual Mix2、グレースデザインなどのプリアンプがありますが、それを使うためにはステレオプラグから入った状態を分岐させ二つのモノラルプラグでアウトプットするY字ケーブルなどを自作したり、オーダーして別途購入したりする必要があります。この部分が一番わかりにくく敷居が高いところかも知れません。

そこで人によってはステレオケーブルを使わず、アコギに二つの穴をあけてそこから二本のシールドをそのまま外部プリアンプに送る人もいます。



ちなみに押尾コータローさんが使用していることで知られるM-factoryのシステムは専用のシールドをピックアップ、シールド、プリアンプがすべて専用のシステムで構成されているため、上記の話には該当しません。

最初から「エレアコ」として販売されているものや、ギターの内部でミックスされたものは普通のギターシールドというモノラルケーブルを使います。
複数のピックアップの信号を内部でミックスしない場合はステレオケーブルを使います。

モノラルケーブルを使うのが一般的です。市販でも様々種類が出ています。
ステレオケーブルをギターシールドとして使う事は一般的ではないので使われているケーブルやプラグの選択肢が限られているので、自作したり、専用に別途オーダーで作ってもらうことになります。

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