アコースティックギターの音をPAに送ってライブで聞かせる話

アコースティックギターの音をPAに送ってライブで聞かせるのは選択肢があり面白いです。特にプロでもなく単独ライブをする機会もなく、対バン形式で他の人と比較されながら、ギターの音楽も聞いたことないごく一般の人の前でギター演奏する際の前提での話です。

色々と機材をギターに取り付けて・・・高価になってくれば、その分高級マイクをライブで使えばいいんじゃないの?という話になってきます。確かにマイクをギターの前に置く。これが一番簡単でアコギらしい音をPAに送ることができるのは間違いないと思います。

ただ、マイクを使うと反響音や周りの様々な音が合わさり増幅されてある部分が不快な音を出すようになり(ハウリング)取り扱いが難しくなります。それを起こさないようにPAさんは簡単に低域の不快な部分はカット、音量は抑え目で等と調整されてしまいます。

例えばマイクを使って歌う際にはボーカルはマイクと口とのの距離が数センチと大変短いのでハウリングを起こすことなく大きな音をPAで出すことができますが、アコギの音は弦とボディとが振動して鳴るのでボーカルの口とマイクの関係のごとくピンポイントで音を拾うことができません。そしてアコギとマイクの十センチ以上距離も離れてしまいますので、周りの音を拾いやすく、ボーカルと比べてハウリングが起きやすい状態にあります。したがって体感でボーカルのような最大音量のようにはPAでは出すことができず、出音も小さくなる傾向にあります。

これが弾き語りのギターならばボーカル主体なので特に大きな問題はないかと思いますが、歌無しのギター演奏だとダイナミクスが大きい事もあり、平均的に音が小さめになり、音が小さめだとどうしても伝えたいものが伝えられにくくなり、ボーカルの音楽より比較して聞き劣りがします。またPAさんもボーカルのサポートとしてのギターのレベルで調整しているので、それと同じのレベルでフェーダーを上げるとどうしても小さめになりますよね。

例えばアコースティックギターを買う時も試奏で小さな音しか出ないものよりは大きな音を出す鳴りが良いものを選ぶ人が多いと思います。大きな音を出すモノの方が人にはアピール度は大きいのではないでしょうか。

出音が小さいとその場にいるリスナーさんは次第に受動的になり音に入りにくくなり聞き流して感動する事が起こりにくくなります。テレビやラジオの単なるBGM化ですね。

生音でも伝わるような小さな場所ではマイクは有効かもしれませんが、出来れば生音に出来るだけ近い音を表現してくれるピックアップを求めたい、そんな気持ちで色々とやっています。エフェクトつないで全然違う音も出しますが(笑)

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