前回までで、フォワードシフテッドブレーシングのボイシングを終え、トップとサイドの接着まで進みました。今回はその続きで、バックの取り付けから、バインディングとパーフリング、ネックのダブテイル加工、指板のフレット打ちまでをまとめます。なかなかのボリュームでした。
バックの取り付けとシェラック塗装
トップが接着できたので、バックを取り付けます。
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| 膠で接着しました |
バックのブレーシングも、一番ネック寄りの1本を除いて、サイド板にははめ込まないようにしています。前作のL-00で、ブレーシングをサイドに組み込まない作りにしたら板がよく動いて良い感触だったので、今回もできるだけサイドに触れない構造にしました。その分、弦を張ったときにトップが持ち上がる可能性は考えておかないといけません。
接着の前に、サイド板とバック板の内側にシェラックを塗りました。防湿効果があるとのことですが、個人的には音の反応速度も上がってくれたらいいな、という期待も込めています。見た目にも高級そうに仕上がります。
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| シェラック塗装をバック板に |
バインディングとパーフリングの溝を掘る
次はバインディングとパーフリングの溝です。ベアリング付きのビットを付けたトリマーで彫っていきます。
ここに落とし穴があります。トップもバックもラウンド(アーチ)しているので、面に沿って彫れば正確に彫れるはずが、ラウンドしている部分ではトリマーが傾いてしまい、溝が深く掘れません。溝が浅いところは、ベアリングを交換してもう少し深く掘れるように調整しながら彫る必要があるようです。
前作では、これに気付かずそのまま作業してしまい、バインディングの溝が狭くなりました。その結果、バインディングを深く削ることになって、課題として残ってしまいました。今回はその反省を活かして、うまく彫れました。
ヘリンボーンとメイプルバインディング
今回はトップにヘリンボーンを入れます。組木にされたものが売られているので、それに黒のパーフリングを巻いて、瞬間接着剤で固定していきました。
メイプルのバインディングを取り付けるのは今回が初めてです。一度熱を加えて型に合うように曲げ、癖をつけてから、タイトボンドで接着し、テープでグルグル巻きにして固定しました。
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| バインディングを固定しています |
ネックのダブテイル加工
ネックは、荒加工されたオクメ材のものを購入しました。630mmスケールに合うように、まず長さを調整します。
ダブテイル(アリ)の加工は、自分ではどうしようもない部分があるので治具を購入しました。ただ、治具とネックとボディをしっかり取り付けて、加工中に動かないように固定さえできれば、自分でもできます。トリマーに、ベアリング付きのストレートビットと、アリ溝加工用の角度のついたベアリング付きビットの2種類を使います。本来ならパワーのあるルーターを使うところですが、やや非力なマキタのトリマーでも、先に電気ドリルで中の肉を落としておけば、きれいに仕上がりました。
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| ボディ側の方がパワーを使う |
調整が一番の山場
治具どおりに加工したものが、そのまますんなりハマることはありません。そこから綺麗にハマる状態に持っていくための調整が必要です。これは割と難易度の高い作業で、左右と前後の両方を精度よく仕上げなければならず、頭の中で3Dにイメージしながら、ノミで削っていく必要があります。
私はノミにあまり慣れていないので、木工ナイフで削りました。ところが、なぜかネック側のセンターが出ず、修正のためにアリ溝にシム木を接着してやり直すなど、紆余曲折の末になんとか仕上がりました。
センターを確認するために、透明なプラスチック板を購入し、センターラインをマジックで引いて、そこに中心が合っているかを見ながら作業を進めました。
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| 何とかできました |
今回のネックはボルトで固定する方式です。以前の製作で、ダブテイルのテノンが短すぎてブカブカになってしまった経験があるので、今回は慎重に進めました。
指板とフレット打ち
指板には、先にスノースクウェアのインレイを入れてあったので、今度は横のポジションマークを入れました。指板のラウンドは16インチにしたいので、治具にペーパーを貼って調整しました。
指板は、CNCで630mmスケールに溝切りされたものを使っています。フレットはステンレスで、ラウンド加工済みのものです。ミニ万力で、フレットと指板、補助板を挟んで圧入します。指板のラウンドに合わせて、フレットが隙間なく入りました。今まではトンカチで打っていましたが、この方法のほうが断然早くきれいにできますよ。
フレットの端を処理したあとは、フレット上をマジックで色付けして、金属の角棒にヤスリを貼ったもので、すり合わせます。
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| 指板の完成 |
次回に向けて
だいたい形になってきました。残っているのは、次の工程です。
- ネックのトラスロッドの加工
- ヘッド突板の取付け
- 指板とネックの取付け
- ネックの成形
いよいよ完成が見えてきました。
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| 予定のパーツを仮置きしてみました |
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