YMOアレンジに挑戦してみた
イエローマジックオーケストラのアレンジを三曲やってみましたが、そのうちの一つ、「テクノポリス」を録音してみました。
アレンジ方法
今やアレンジも時短で行うことができるなぁと感じます。
必要なもの
GUITAR PROなどのMIDIファイルを読み込んで編集できるギター用のアプリ
編集をしたい曲のMIDIファイル（フリーや有料で手に入ります）
手順
アレンジをしたい曲のMIDIファイルをGUITAR PROに読み込ませる 読み込ませるとすべての曲のパートが譜面に出てきます。その中のいくつかを選んでギターに使えるところを確認します。
ギターのチューニングを決める 自分の使いやすいチューニングを選び、主メロがチューニング内に収まるのを確認します。キーが合わないときはどれだけ上げ下げすればギターのチューニング内に入るかを決めます。
主メロ、ベース、コードなどの必要な部分だけを選ぶ 必要な部分を選んで自分のギターのチューニングに設定した新規ファイルにコピー＆ペーストします。ベースは低すぎるので、ギター内に収まるようにオクターブ単位でキーを変えます。ここが最もセンスが求められるところです。ギターを実際に手に取り、弾けるかどうかを確認しながら音を選んだり、別の表現に差し替えたりします。
ソロギターのテクニックを取り入れる メロディとベースが決まればポップスなどのリズムが入っている曲は、ネイルアタックやサムアタックなどでリズムを入れます。メロディ部とサムアタック部が重なる部分は練習で同時に弾けるようにします。ロック調ならばパームを使うようにします。それができるようにアレンジを考えます。また、メロディがギターの範囲を超えているところはハーモニックスを使ってカバーします。
以上の方法で耳コピすることなく早くアレンジにたどり着けます。元々原曲をMIDIにしてあるので、原曲に近い状態で曲がアレンジされます。MIDIファイルは自動的に音符とTAB譜に変換されるので便利です。
パーカッシブギターを録音するのは難しい
叩きが入った曲を何回か宅録してみましたが、難しく感じるのは以下の三つです：
ギターの音量差が大きく、大きい部分が耳に痛く録音される
爪などの余計な叩き音が耳障りに録音される
パームのコントロールが難しく録音しにくい
これらの問題を解決するために取り入れた対策は以下の通りです：
録音時にコンプレッサーを使う 録音用のマイクプリアンプをNeve系のGolden Age Project Pre-Q 73 Premierから、コンプレッサーが入ったAmateras1111に変えました。
Amateras1111はLA3A同等の高級コンプレッサーが内蔵されており、音量差を小さくしてくれて良い感じに録音できます。Golden Ageと比較した場合、1111はすぐに使えるようにつまみや数値が設定されているのであまりセッティングに時間を取られないのがいいですね。また内蔵コンプレッサーはよく効き回しすぎると音がすぐに歪みますので私はマイクにPADを入れています。Golden Ageよりも太くそして歪みますね。またコンプにより今まで弱かった音が強く持ち上がるので環境音はできるだけ抑えないと今まで気が付かなかった小さな音がノイズとして目立ちますので注意が必要です。
真ん中がAmateras1111。下がGolden Age 爪が当たる部分にブチルゴム（両面テープ）を貼る ホームセンターで手に入るブチルゴム系の両面テープをギターの表面に貼り、余計なノイズを減らします。マグネットピックアップにはブチルゴムを貼ってピックアップに爪が当たるノイズを軽減します。とくに爪のカチカチ音がなくなり耳に痛い部分が軽減されました。
パーム奏法の音は別録りしてミックス時に合わせる パームを使った奏法は別録りし、トラックを別にしてパームの音を録音し、EQで余計な部分をカットしてコンプレッサーで調整し、主録音に合わせます。多分パームが入った曲の多くは別録りしているのではないでしょうか。これで音が分離されてすっきりして曲が格段に良くなりました。
録音は時短を目指し、気になる部分はやり直す
通しで完璧な演奏を目指すと時間がかかるので、気になる部分はパンチインなどの機能を使ってやり直すことにします。最近のDAWは良いところ録りができるようになっており、メトロノームを使って悪いところは修正するのが普通です。最後のマスタリングは有料ですがOzoneを使うと簡単にできます。リバーブについては私はValhalla Roomを使いました。
完成した動画をアップしてみた
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